子供が、入団したチームをやめたいと言い出した。せっかく入ったチームなのに、やめたい?チーム専用のユニホームなども一式揃えたのにもったいない。
こんな時、どう対処すべきか過去の事例から対応策を一緒に考えます。
チームをやめたくなったらまずは!
まずは、選手の気持ちをよく聞くことから始めるべきでしょう。
たとえ辛くても、継続することで得られるものも多いはずです。なぜ、『やめたいのか』やめたい理由を改善させることはできないのか。
理由と改善策を家族で話し合い、必要であれば指導者に相談しながらしっかりと考えることが重要です。
その上で、全く改善策が見当たらない場合には、やめることも正しい判断になるでしょう。
家族でしっかり話し合いましょう!
選手の気持ちを汲むことは、非常に重要です。
苦痛の中で継続していてもストレスが溜まるだけで、スポーツの成長は望めないでしょう。
ただ、私が見てきた選手の中には、チームを転々とする選手がいました。少年野球時代から、チームを渡り歩きそれぞれのチームで続かなかった選手です。
こういった選手は、よほどめぐり合わせが良くない限りどこに属しても継続していくことは困難です。やめること・あきらめることに慣れてしまっているのです。
学童から中学、中学から高校とステップアップする中で我慢して継続することが必要にな場面がでてきます。その時に耐えられる心身の形成のためにもできるだけやめない選択をお勧めします。
理由を確かめ検討する
やめたい理由は、様々だと思います。
指導者やチームメイトとの人間関係であったり、活動内容に対する不満であったり、原因を深く掘り下げて何が一番の根源なのかを突き詰めることが重要です。
例えば、指導者の言動や指導が厳しく選手が滅入ってしまていることもあるでしょう。
しかし、その時に指導者がどういう意図で行っているのか客観的に考えてみることも大切です。
中には、その時の気分でつい強く指導してしまうこともあるかもしれません。指導者も人間ですから多少の感情移入はあるはずです。
指導者は選手のことを考え、あえて強く指導する場合もあります。もともと、強い指導が信条の指導者もいます。
主観的になり思いつめすぎると、『責められている』としか考えられなくなります。
一旦、冷静にそして客観的に判断することをお勧めします。
指導者に限らず、チームメイトとのトラブルが原因となる事もよくあります。いじめや仲間外れにされているなど、本人以上に保護者が感じていることもあります。
選手がいじめにあっていると言い出したなら、チームに確認することも必要ですが、保護者が先に騒ぎ出すのは、選手本人を苦しめることにつながります。
保護者は辛くても黙って選手を応援しましょう。
子供たちの世界は、時に残酷な場合があります。今は、携帯やSNSを利用しているので、指導者にもわかりにくいケースがあります。
また、加害者側にその意識がない場合もあります。話すことで解決する場合もありますが、陰険で悪質なものは、指導者に相談すべきでしょう。
いじめかそうでないかの判断は難しいところです。中には『いじめではないのでは』と思うこともありますが、被害者がいじめられたと感じたかどうかが判断の基準になります。
指導者に相談に乗ってもらえない場合には、チームを去るか?我慢して残るのか?の選択をする必要があります。
価値観の違う指導者のもとで活動していても疑念しか生まれません。
その他、自分の希望するポジションにつけなかったとか、練習についていけない、仲の良かった選手がやめてしまった、などのいろんな理由がかんがえられます。そんな時は、どうして今のチームを選んだのか、始めた時の気持ちはどうだったかなど、入団当初を思い出して見てください。
こんなはずじゃなかったというのは、理由ではありません。さらなる努力でリカバリーできるはずです。モチベーションを取り戻すことを家庭やチームで話会うことが一番です。
いずれにしても、最近よく見られるケースが、選手本人よりも保護者が先に騒ぎを大きくしていることがあります。
保護者間のトラブルやチームへの協力体制なども含めご苦労が絶えないことと思います。
選手のことを一番に考えてあげられるのであれば、ぜひ、協力してあげてください。子供たちの未来のために、数年の我慢です。
改善が見込めない場合
いろいろ試しても、解消できない問題もあるでしょう。
最初にも言った通り、無理して続けていても何の成長も望めません。逆にストレスに押しつぶされてしまう恐れもあります。
新たな道に進み成功する人もたくさんいます。
新たな環境が選手にあっていれば、モチベーションもアップし著しい成長につながり生き生きと活躍することもあります。
あるいは、完全に別の競技に転向しストレスを解消することで、まったく違った人生を満喫できることもあるでしょう。
ただ、注意していただきたいのは、どんなにそのチームや個人を憎んでもそれを表に出さないことです。
捨て台詞の一つも残してやめたいところかもしれませんが、その捨て台詞があだとなる可能性もあります。
どこでどんなつながりがあるかはわかりません。後々自分の身に降りかかってくるかもしれません。 たとえどんなに嫌な経験をしたとしても、すべて経験として自身の実になっているはずです。
『飛ぶ鳥後を濁さず』すっきりとした気持ちで次を見定めてください。
すべては未来を担う子どもたちのために!
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