利用する機会が少ない市役所ですが、市民にとって欠かせないところです。
今では、行政サービスもオンライン化が進み、役所まで出向かなくても利用できるサービスが充実され便利になってきました。
それでも、届け出や証明・許認可申請など役所に行かなければならないサービスもたくさんあります。
難しい許認可申請等は、専門の書士に依頼することもできますが費用も掛かります。簡単なことはご自身で申請できるますので、費用を抑えたい方はご自身で申請するのもありだと思います。
はじめて訪れる役所で、必要なものが足りず何度も出直したり、目的のことが達成されなかったりすることのないよう、現役公務員が簡単に紹介します。
どんな目的で訪れるのか
市役所の窓口に来るお客様の目的は、さまざまです。いくつも窓口があり、戸惑うかと思いますので簡単にどんな窓口があるか紹介します。
・戸籍や住民記録に関すること
おもに、戸籍関係の届け出(出生・死亡・婚姻・離婚)や証明書、住民票の異動や証明などで最も多くのお客さんが訪れる窓口になります。一番目につきやすいところに窓口がある役所が多いと思います。
・住民税や固定資産税・国民健康保険や年金の申告や納税
次に多くの方が関係する税や保険の窓口です。申告・納付についての相談や証明なども対応してくれると思います。ただし、現金はその場で取り扱わず金融窓口に案内されるところが多いと思います。
・環境や衛生(生活ごみ)に関する問い合わせ
普段の生活ごみの集積や粗大ごみの処分について問い合わせることもあると思います。それぞれの自治体でのルールがありますので、確認するのは生活環境部門になります。
・道路や上下水道の相談
生活にかかわる道路や上下水道の相談窓口になります。
道路に穴が開いている、道路との境界がわからなくなってしまったとか、上下水道を新規で取り付けたい料金について確認したいなどは、この部署に問い合わせいただくことになります。
・農地や都市計画にかかわる許認可
なかなか、個人での申請に至るには難しい部門ですが、相談は受け付けてもらえます。
農地を転用したいとか貸し借りをする場合には農業の窓口へ、建物を建築したり土地の開発行為を行いたい場合などは都市計画が、それぞれ担当窓口となります。
自分の土地だからと言ってなんでもできるとは限りません。事前に確認しておくことで、後から違反の指摘を受けたり、是正を要請されることのないようご注意ください。
その他、教育や子育て福祉など、目的に沿った部門で住民をサポートしています。
各自治体で様々な補助金や助成金があり申請の受け付けを行っています。利用できるものがあれば活用してください。
管轄が都道府県なのか市町村なのかによって窓口が違います。自分が必要とする窓口はどこなのか、事前によく確認しておきましょう。
役所に行くのに必要なもの
以前は、役所に行くなら印鑑は常識という時代もありましたが、今では、印鑑を省略もしくは不要となった書類も多く必ずしも必要ではなくなってきました。
邪魔にならなければ持って行って損はないと思います。
ただし、本人確認をさせていただくケースがありますので、身分を証明できるものはご持参いただくのが一番です。
本人確認するものとしては、
- 運転免許証、パスポート(旅券)、マイナンバーカード(個人番号カード)又は写真付きの住民基本台帳カード、在留カード又は特別永住者証明書など
- 上記書類をお持ちでない場合、健康保険証、年金手帳又は基礎年金番号通知書などの本人確認書類を複数点、窓口で確認します。
出直しとならないよう、持参しているとよいかと思います。
役所で出来ること
相談や申請の他に行政への要望がある方もお見えになります。
要望の中には、早急に対応すべきもの、長期期間をかけ協議・検討を重ね対応していかなくてはならないことがあります。
ご意見は真摯に受け止め今後の糧としてまいりますが、中には、一個人に有益となるもの、他の方々に迷惑となってしますものもあります。
公平で公正なものが前提となりますのでご注意ください。
まとめ
市役所(役場)は、あまり行く機会はないと思いますが、知っていると得をすることや、改善できること、その他補助や助成なども各自治体で準備されているものもあります。
誰に相談すればよいか、どこに行けばよいのか、何を準備すればよいかなど、各役所で案内窓口があります。心配であれば、対応の窓口や必要なものを電話などで問い合わせの上、訪れることをお勧めします。
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